W-TWENTY FOUR- 24-1 2004年3月
辻希美と加護亜依がモーニング娘。を卒業し、2人でユニットとしてデビューする・・・ その衝撃の発表から2ヶ月、遂に2人が動き出した。 3月1日辻加護2人だけのCM「モコモコシフォン」の映像がTVで公開された。 当時モー娘。バブルもとっくに終わっていた時期であり、 ハロプロ内でCMを取れるメンバーは松浦亜弥ぐらいであったが、辻加護新ユニットはデビュー前から CMが舞い込むという世間の注目度は非常に高い状態でのスタートとなった。
第1弾のCM(永谷園)公開から僅か4日後、第2弾のCM「アクネス」(ロート製薬)が発表される。 そしてそのCM公開と同時にユニット名の発表も行われた。
W(ダブルユー) 「W」と書いてダブルユーと読みます。「W」の語源「DOUBLE U(二つのYOU)」の意から 「YOU&YOU」つまり「あなたとあなた」という感覚です。(つんく♂コメントより)
今では違和感無く聞けるこの名前も最初に聞いた時は?だった。 へたな名前を付けられるぐらいなら「辻加護」が一番良いと思っていたので、 正直「辻加護」以上のネーミングとは思えなかった。 今でも残念なのは「W」はネット検索ができない点。 当時からインターネットはビジネスをする上で欠かせない物だというのは分かっていたハズなのに 検索で引っかからない名前にした事、この事によるマイナスはハッキリとした数字は出せないが かなりの額だと思う。 その後、「検索に引っかからないユニット名第2弾」として「℃-ute」という名前を次のユニットにも付けた時点で、 ネット検索の重要性を事務所はまったく考えてないんだなというのが判明している。しねばいいのに。
W(ダブルユー)というユニット名の他に、今後のコンセプトやデビュー曲も発表された。 7月までのモーニング娘。在籍時は「家族団らん」をテーマに昭和J−POPの女性デュオ曲を歌い、 卒業後は「W」型最新式J−POPを放っていく。 5月19日に「W」1stデビューシングル「恋のバカンス」(オリジナル歌唱 ザ ピーナッツ) をリリース。 6月2日には「W」1stアルバムとして昭和J−POPより女性デュオのカバーばかりを 集めたアルバムを発売。 大きな共通するテーマは「双子じゃないのに双子みたい!」(つんく♂コメントより) この年の流行語大賞にも輝いた「双子じゃないのに双子みたい。」このワードがこの時初めて発表された。 この言葉がWのすべてを表してると言っても過言ではなく、 最後の最後になってその重さが身に染みて分かる運命的な言葉である。 カバー曲でデビューという点に関しては当時賛否両論あった。 私自身も一番最初聞いた時は「カバーかYO!」と思ったのは事実。 しかし、女性デュオとしてデビューする以上、過去のデュオと比較されるのは当然のことであり、 特にピンク・レディーとザ・ピーナッツに関しては事あるごとに名前を出され続けるだろう。 それならば最初から先手を打ってカバーをしてしまい格の違いを見せ付けるという事は 戦略としては非常に面白いと思えるようになった。 日本の芸能界に存在していた過去の女性デュオに対する挑戦状、Wからの名刺代わりの1枚。 「家族団らん」が表向きのテーマではあったが、裏テーマは「最強デュオの証明」である。 今ではほとんどの人に忘れられてるであろう活動も発表されていた。 「辻&加護が文科省キャンペーンのこども応援団に決定!」 ※文部科学省では,全国の学校で放課後や休日に,地域の大人の協力を得て, 「子どもの居場所」をつくり,スポーツや文化活動など多彩な活動が展開されるよう, 家庭,地域,学校が一体となって取組む「子どもの居場所づくり新プラン」を実施します。 この「子どもの居場所づくり」キャンペーンを辻希美と加護亜依がこども応援団の一員としてPRしていきます。 ハロー!プロジェクトのメンバーも参加しますが、2人が代表として活動していきます。
具体的な活動はほとんどしないまま終わってしまったが、HPには名だたる著名人に混ざって 2人の写真も掲載されていた。 このニュースの読売新聞の見出しは「辻ちゃん加護ちゃん先生になる」であった。 今となっては「ビッグマグナム黒岩先生」並みの破壊力抜群な先生となった2人にとって、 非常に感慨深い仕事である。
2004年3月の時代背景としては、さくら組おとめ組がツアー中であったり、 「ミニモニ。のブレーメンの音楽隊」で加護ちゃんの回が始まり最終回を迎え、 月末にはミカの卒業とミニモニ。の活動休止も発表されている。 モーニング娘。、ミニモニ。、さくら組おとめ組、そしてW。 この時点の2人は同時に4つのユニットを掛け持ちするという物凄い状態であった。 そして後々のWに大きな影響を及ぼすこととなる出来事としてBerryz工房がデビューした事も忘れてはならない。 Wを語る時に決して避けて通ることのできない重要なユニットそれがBerryz工房である。
(2004年3月の活動/出来事) 04/ 3/ 1(月) 辻&加護初CMモコモコシフォン(マグカップ編) テキスト化
モコモコシォン(マグカップ編) 04/ 3/ 8(月) メンソレータム「アクネス」CM撮影 テキスト化
アクネスCM1
アクネスCM2
アクネスCM3 04/ 3/10(水) 文部科学省「子どもの居場所づくり新プラン 地域子ども教室推進事業」応援団代表 04/ 3/13(土) エルセーヌCM(15秒2バージョン放送)※石川梨華&辻加護
エルセーヌCM (亜依國精神・過去ログ) 2004.3.2.モコモコCM解禁〜社運を賭けた永谷園〜 2004.3.6.W(ダブルユー)〜王道驀進〜 2004.3.10.最強デュオの証明 2004.3.12.ついていくのに必死やっちゅうねん!
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